中古車販売のバディカ（高松市）と自動車整備のセイビー（東京）は２４日、中古車のネット通販を手掛ける新会社を設立したと発表した。バディカの中野優作社長は損害保険金の不正請求問題を起こしたビッグモーター（ＢＭ）で勤務経験があり、同日の記者会見で「車が楽しいと言ってもらえる信頼を取り戻したい」と語った。

新会社の名称はバディカダイレクトで、中野氏が社長に就任。取引は履歴が残るＳＮＳやオンライン会議を使って行い、透明性の向上に努める。営業スタッフは名前や顔写真、プロフィルなどを開示し、「後ろめたい仕事はしない」という姿勢を示す。購入後はセイビーの出張整備サービスも受けられる。

同日からサービスを開始し、当面は年間１０００台程度の販売を目指す。数年後には株式上場も検討する。バディカは香川県を中心に全国で８店舗を展開。中野氏は２００８年から１７年までＢＭに所属していた。

【時事通信社】 〔写真説明〕記者会見で中古車ネット通販の新会社について説明するバディカの中野優作社長（中央）＝２４日午後、東京都渋谷区