- 2024/01/24 掲載
伝統文化検定、今秋に開始=地域活性化へ学びの機会提供
時事通信社とジャパンタイムズなどが設立した日本伝統文化検定協会は24日、伝統文化や伝統産業に関する「日本伝統文化検定(伝検)」を2024年秋に開始すると発表した。主体的な学びの機会を提供し、理解者・支援者となる合格者を増やすことで、伝統の継承・発展を図り、地域活性化につなげるのが狙いだ。
伝検は、学習・出題分野として、「陶磁器・硝子(ガラス)」「和紙・染織」「茶道・和菓子・日本茶」「芸能(歌舞伎)」など8ジャンルを設定。主宰・監修者となる協会の会長には、宮中歌会始の講師を務める近衞忠大氏、副会長には多摩美術大教授で工芸評論家・工芸史家の外舘和子氏と、文筆家でアートプロデューサーの白洲信哉氏がそれぞれ就任した。
日本で古くから育まれてきた工芸品などの伝統文化・産業は、生活様式の変化に伴う需要減退や後継者不足で、存続すら危ぶまれる状況にある。魅力や価値が十分に知られていない現状を踏まえ、国内だけではなく、海外への発信にも力を入れていく方針だ。近衞氏は「世界から注目される日本の伝統文化を守り、未来につなげていくためには、まず何よりも、その価値を多くの人々に知ってもらうことが大切だ」と話している。
【時事通信社】 〔写真説明〕日本伝統文化検定のロゴ(日本伝統文化検定協会提供) 〔写真説明〕日本伝統文化検定の出題分野のイメージ写真。(写真左上から時計回りに)庭園、木漆工、陶磁器、茶道(日本伝統文化検定協会提供)
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