- 2024/01/05 掲載
午後3時のドルは144円後半で底堅い、2週半ぶり高値圏で米指標待ち
[東京 5日 ロイター] - 午後3時のドル/円は、前日ニューヨーク市場終盤から小幅ドル高/円安の144円後半で取引されている。米利下げ観測の後退で10年債利回りが再び4%台へ乗せた流れを受けて、底堅い展開が続いた。
ドルは東京市場でもじり高で、一時144.95円と前日海外高値を上抜け、昨年12月19日につけた高値に並んだ。前日に米国で発表された雇用関連指標が堅調だったことで「きょうの雇用統計も上振れを期待する声が増えてきた」(FX会社)という。
円安圧力の高まりに関心を寄せる声も多い。1日に発生した能登半島地震の被害が明らかになるにつれ「日銀の早期利上げ期待が後退するとの思惑に短期筋が賭けている」(外銀関係者)という。
BNPパリバ証券チーフエコノミストの河野龍太郎氏は5日、日銀のマイナス金利解除時期の予想を、これまでの1月から3月に修正した。昨年末にかけて伝わった植田和男総裁の発言に解除を急ぐ切迫感が見られなかったことに加え、地震が「国内経済の先行きに対する不確実性をやや高め、1月の修正をさらに困難にした」という。
市場では、きょう発表の米雇用統計が市場予想を上回れば、節目の145円台へ乗せて一段高へ向かう可能性を指摘する声も出ていた。
ドル/円 ユーロ/ドル ユーロ/円
午後3時現在 144.71/144.76 1.0935/1.0939 158.29/158.33
午前9時現在 144.77/144.78 1.0944/1.0948 158.48/158.49
NY午後5時 144.62/144.65 1.0943/1.0947 158.29/158.31
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