- 2024/01/05 掲載
マネタリーベース、12月は7.8%増 紙幣は10年1月以来のマイナス
[東京 5日 ロイター] - 日銀が5日に発表した2023年12月のマネタリーベースの平均残高は、前年比7.8%増の665兆4863億円だった。伸び率は前月を下回った。前年同月に比べ国債買い入れ額が減ったことが要因。キャッシュレスの進展や個人消費の緩やかな増加を反映し、紙幣は2010年1月以来のマイナス転換となった。
マネタリーベースの内訳は、日銀当預が9.9%増の538兆0298億円で、伸び率は前月の11.1%を大きく下回った。12月の日銀の国債買い入れ額は6兆3750億円で、22年12月の16兆1809億円より大幅に少なかった。
紙幣は0.1%減の122兆7008億円、貨幣は2.0%減の4兆7557億円だった。
12月末のマネタリーベース残高は673兆0470億円で前月を上回った。
2023年暦年では1.6%増と、伸び率は前年の1.5%増をわずかに上回った。新型コロナウイルス対応特別オペの返済完了で、年後半にかけて月次の伸び率が拡大した。
マネタリーベースは、市中に出回っている現金と金融機関が日銀に預けている当座預金の合計値で、日銀が供給する通貨を表す。
(和田崇彦)
PR
PR
PR