- 2024/01/05 掲載
米薬局ウォルグリーン、四半期配当半減 個人消費低迷が打撃
[4日 ロイター] - 米薬局チェーン大手のウォルグリーン・ブーツ・アライアンスは4日、低調な個人消費と激しい企業競争の中、資金を確保するために四半期配当金を前期比48%減の1株当たり0.25ドルに減配すると明らかにした。これを受け、同社株価は一時11%下落した。
この日発表した第1・四半期(9─11月)決算は純損益が6700万ドルの赤字(1株当たり0.08ドルの赤字)となった。調整後1株損益は0.66ドルの黒字で、市場予想の0.61ドルの黒字を上回った。コスト圧縮策と薬価上昇が寄与した。
ウォルグリーンは新型コロナウイルスワクチンと検査の需要減退、インフレで疲弊した消費者によるパーソナルケアや美容製品への支出減少に対処している。昨年10月には10億ドル規模のコスト削減計画を打ち立て、CVSヘルスなどの競合勢に奪われた市場シェアの奪回を目指している。
ウォルグリーンは個人消費の落ち込みが予想以上だとして、米国内小売り事業の既存店売上高予想を前回の横ばいから1桁台前半の減少に下方修正した。
エバーコアのアナリスト、エリザベス・アンダーソン氏は、減配によりバランスシートを補強し、年間ベースで約8億ドルの資金節約につながる可能性があると指摘した。
同社は2023年11月20日現在、長期債務75億9000万ドルを抱えている。
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