- 2024/01/05 掲載
NY外為市場=ドル上昇、底堅い米指標受け 雇用統計に注目
FRBの政策見通しを左右する可能性があるとして、投資家は5日に発表される2023年12月の米雇用統計に注目している。
終盤の取引で主要通貨に対するドル指数は小幅上昇し、102.44を付けた。
12月30日までの1週間の新規失業保険申請件数(季節調整済み)は1万8000件減の20万2000件となり、昨年10月中旬以来の低水準となった。市場予想を下回り、労働市場が依然としてかなり逼迫していることを示唆した。
また、12月の米ADP雇用報告によると、民間部門雇用者数は16万4000人増加した。8月以来の大幅増となり、労働市場の持続的な力強さが引き続き経済を支える可能性を示唆した。
クラリティFXのディレクター、アモ・サホタ氏はこれら指標について、「米経済が健全な状態」であることを示し、それが「FRBの行動に関する期待の再評価につながっている」と指摘。指標を見る限り「経済はハードランディングに向かっておらず、かなり良好にみえる」と述べた。
LSEGによると、指標を受け、金利先物市場が織り込む2024年の利下げ回数予想は前日終盤の6回から4回に減少した。
ドル/円は2週間ぶり高値を付け、終盤は0.9%高の144.52円。
一方、ユーロ/ドルは0.2%高の1.0948ドル。
ドイツの昨年12月の消費者物価指数(CPI)速報値は欧州連合(EU)基準(HICP)で前年同月比3.8%上昇し、ロイターがまとめた市場予想と一致した。伸び率は11月の2.3%から加速し、11月までの鈍化傾向が中断した。
フランスの12月のEU基準のCPI速報値も前年同月比4.1%上昇と、市場予想と一致した。
ポンド/ドルは0.2%高の1.2680ドル。
S&Pグローバル/CIPSが発表した12月の英国のサービス部門購買担当者景気指数(PMI)改定値は53.4で前月の50.9から上昇し7カ月ぶりの高水準となった。
また、イングランド銀行(英中央銀行)が発表した昨年11月の消費者向け融資は約7年ぶりの高水準だった。
暗号資産(仮想通貨)のビットコインは3%高の4万4157ドル。
ドル/円 NY午後4時 144.58/144.61
始値 144.25
高値 144.85
安値 144.07
ユーロ/ドル NY午後4時 1.0947/1.0951
始値 1.0946
高値 1.0965
安値 1.0934
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