- 2023/12/22 掲載
米GDP、第3四半期確報値は+4.9% 改定値から下方改定
[ワシントン 21日 ロイター] - 米商務省が21日発表した第3・四半期の実質国内総生産(GDP)確報値は年率換算で前期比4.9%増と、改定値の5.2%増から下方改定された。
伸び率はなお2021年第4・四半期以来の高水準だが、ロイターがまとめたエコノミスト予想の5.2%を下回った。
第2・四半期は2.1%増だった。
FWDBONDSのチーフエコノミスト、クリストファー・ラプキー氏は「経済については朗報がたくさんある。インフレが軌道に乗りつつある今、米連邦準備理事会(FRB)が経済のブレーキを解除するため、来年はさらに良くなるはずだ」と述べた。
米経済活動の3分の2を占める個人消費の伸びは主に海外旅行での支出引き下げを受け、3.6%から3.1%に下方修正されたが、なお高水準を維持。
変動の大きい食品とエネルギーを除いた第3・四半期のコア個人消費支出(PCE)価格は2.3%上昇から2.0%上昇に下方改定された。
民間在庫投資の増加額も従来の839億ドルから778億ドルに下方改定。主に総合スーパーなど小売店の在庫引き下げを受けた。
個人消費が落ち着く中、経済の勢いは第4・四半期に入り、弱まりつつあるもよう。貿易赤字の拡大や在庫積み増しペースの減速も、成長の足かせとなる見通し。
第4・四半期は1.1─2.7%成長が見込まれている。
PR
PR
PR