- 2023/12/22 掲載
メキシコCPI、12月前半4.46%上昇 予想上回る
[21日 ロイター] - メキシコ国立統計地理情報院(INEGI)が21日に発表した12月前半の消費者物価指数(CPI)は前年同期比4.46%上昇し、11月末の4.32%から加速した。ロイターがまとめた市場予想の中央値4.36%を上回った。
インフレ抑制に向けたメキシコ中央銀行のタカ派的な政策方針を正当化する可能性がある。
中銀は先週の金融政策決定会合で政策金利を11.25%に据え置くと決めた。据え置きは6会合連続。インフレ抑制の進展はあるものの、見通しはなお厳しいとの認識を示した。中銀はインフレ率目標を3%(プラスマイナス1%ポイント)としている。
INEGIによると、12月前半の消費者物価の上昇は農業関連の価格高騰とサービスのインフレ加速が響いた。
Grupo BASEのエコノミスト、ガブリエラ・シラー氏は「サービス部門(のインフレ率)が下がりにくい状況が続いており、引き続き最も懸念される」とし、食品の年間インフレ率が引き続き中銀目標の2倍超であることも指摘した。
ただ、変動しやすいエネルギーと食品価格を除いたコアCPIは5.19%上昇と前年同期比で鈍化し続けており、市場予想の5.24%上昇を下回った。
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