• 2023/12/22 掲載

トルコ中銀、幅2.5%に縮小し7会合連続利上げ 引き締め早期終了へ

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[イスタンブール 21日 ロイター] - トルコ中央銀行は21日、主要政策金利の1週間物レポレートを2.5%ポイント引き上げ42.5%とした。7カ月連続の利上げで政策金利は20年ぶりの高水準になった。利上げ幅は前回から半分に縮小し、中銀は積極的な引き締めを「可能な限り早期に」終了するとの見通しを示した。

中銀は6月以降、政策金利を34%ポイント引き上げた。前回11月まで3カ月は5%ポイントの利上げを実施したが、先月、引き締めがまもなく終了すると指摘していた。

中銀は今回、「金融の引き締まりは、ディスインフレ軌道を確立するために必要な水準にかなり近づいている」とし「引き締めサイクルをできるだけ早く完了させる」との見通しを示した。そのうえで「引き締めは、持続的な物価安定を確保するために必要な限り維持される」とした。

2.5%への利上げ幅縮小はエコノミストの予想通り。

中銀は、先月約62%だったインフレ率について、来年5月に70─75%に上昇するが、引き締めの効果で来年末には36%程度に低下すると予想した。

元米連邦準備理事会(FRB)のエコノミストで現在はコチ大学(イスタンブール)の教授のセルバ・デミラルプ氏は、中銀が早まった緩和をせず、来年トルコへの資本流入が続けば、政策水準はインフレ抑制に十分との見方を示した。

「われわれは、中銀の(政策対応に関する)反応関数を予測することはできるが、どの程度それに沿って対応するかはわからない。(利下げを志向する)エルドアン大統領の金融政策に対する反応関数は推定できないからだ」と述べた。

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