- 2023/12/21 掲載
カナダ中銀、金利はインフレ抑制水準 住宅価格注視=議事要旨
[オタワ 20日 ロイター] - カナダ銀行(BOC、中央銀行)は20日、今月6日の金融政策会合の議事要旨を公表した。それによると、金利はインフレを抑制するのに十分高い水準にあるとの見方を理事会メンバーが強めたことが明らかになった。
中銀は6日、政策金利である翌日物金利の誘導目標を5.0%に据え置いた。景気が減速し、全般的な物価圧力が緩和していると指摘すると同時に、インフレ懸念を踏まえ、追加利上げの可能性に含みを残した。
議事要旨によると、中銀は住宅価格が高止まりし、インフレを中銀目標の2%まで下げるのが難しくなる可能性についてかなりの時間を割いて議論した。
議事要旨は「金融政策はインフレ目標を達成するために十分に制限的である可能性が高まったとの認識で理事会メンバーは一致した」と指摘。「ただ、インフレ見通しに対するリスクは依然残っており、政策金利を引き上げる必要があるかもしれないという点でも同意した」としている。
前回10月の政策会合の議事要旨では、一部メンバーが追加利上げが必要になる可能性を指摘していたことが明らかになっていたが、今回の議事要旨には、同様の指摘があったとの文言は盛り込まれていない。
マックレム総裁は18日に放送されたBNNテレビとのインタビューで、コアインフレ率が想定通りに低下すれば来年から利下げを始める可能性があると述べた。
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