- 2023/12/21 掲載
米CB消費者信頼感、12月は5カ月ぶり高水準 予想上回る
労働市場に対する楽観的な見方が追い風となっており、来年初めの米経済を下支える可能性がある。
FWDBONDSのチーフエコノミスト、クリストファー・ラプキー氏は「消費者は年末の見通しに対してより自信を持っており、これにより経済成長は来年も引き続きプラス圏を維持するとの楽観的な見方が強まる」と述べた。
信頼感が最も上昇したのは、35─54歳の世帯と年収12万5000ドル以上の世帯だった。
現況指数は前月の136.5から148.5に上昇。期待指数も77.4から85.6に上昇した。
今後12カ月間にリセッション(景気後退)が起きる可能性に関する消費者の認識は今年最低となったが、消費者の3分の2が依然として2024年にリセッションに陥る可能性があると見込んでいる。
CBのチーフエコノミスト、ダナ・ピーターソン氏は、12月の調査では「消費者に影響を与える問題のトップは依然として物価全般の上昇」だった一方、政治、金利、世界的な紛争に対する懸念はいずれも後退したと述べた。
向こう1年間の期待インフレ率は11月の5.75%から5.6%に低下し、2年超ぶりの低水準となった。
インフレが鈍化する中、消費者は今後6カ月で支出を増やす見通し。自動車や主要な家電製品の購入を計画している消費者の割合が増加した。
雇用情勢については、職が「十分」と「就職困難」の回答から算出する労働市場格差に関する指数が前月の23.0から27.5に上昇した。
また、今後6カ月間に住宅購入を計画している消費者の割合が8月以降で最高となった。
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