• 2023/12/16 掲載

ECB、3月までのハト派転向なし 利下げは6月まで困難=関係筋

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[フランクフルト 15日 ロイター] - 欧州中央銀行(ECB)の政策担当者らは、3月の理事会までに金利を高水準に維持する必要性に関するメッセージを変えることはない見通し。6月以前の利下げも難しいと認識している。事情に詳しい7人の関係筋がロイターに語った。

関係筋は、米連邦準備理事会(FRB)のような「ハト派的」転向を検討する前に、ECBは現在から最短でも3月7日の理事会までの経済指標の動向を見る必要があると述べた。

主要賃金データの多くが発表される6月までに利下げを検討することも難しいという。これは、市場が現在予想しているよりも少なくとも2カ月遅い。

関係筋の1人は、インフレ率が予想を下回り続ければ、6月以前にでも利下げがありうると述べた。

しかし他の2人は、ECBは市場の利下げ期待にもっと強く反発すべきであり、そうでなければ、1年半の間に10回の利上げを行ってきたECBの金融引き締め政策が市場によって台無しにされるリスクがあると述べた。

ECBの広報担当者はコメントを控えた。

金融市場は、3月に最初の25ベーシスポイント(bp)の利下げが実施される可能性を50%とみている。

ECBは14日の理事会で、政策金利の据え置きを決定した。インフレ期待の低下にもかかわらず金利は高水準にとどまると改めて確認し、利下げ観測を押し戻した。

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