- 2023/12/14 掲載
途上国の22年債務返済額が過去最高に、世銀「危機リスク」警鐘
[ワシントン 13日 ロイター] - 世界銀行は13日に発表した「国際債務統計」で、途上国の2022年の利払いを含む対外債務返済額が前年比5%増の4435億ドルと、過去最高に達したと明らかにした。
途上国の債務返済負担は膨れ上がっており、保健や教育、気候変動対策といった分野への資金が返済に充てられていると指摘した。
途上国の債務返済額は23─24年には10%増加する可能性があるとの見方を示した。
最貧国75カ国の返済負担が最も大きく、対外債務返済額は22年に過去最高の889億ドルを記録。23年から24年にかけて40%増える見通しという。利払いだけでも12年以降4倍に増えて236億ドルに達した。
世界銀行のチーフエコノミスト、インダーミット・ギル氏はロイターの取材に応じ、「記録的な債務水準と高金利により多くの国が危機への道を歩んでいる」と述べ、金利が高止まりすればより多くの途上国の債務負担に苦しむことになるとの懸念を示した。
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