- 2023/12/13 掲載
「25年廃止」主張せず=NTT社長―総務省審議会
NTT法の見直しを議論する情報通信審議会(総務相の諮問機関)通信政策特別委員会は13日、通信大手4社のトップから意見を聴取した。NTTの島田明社長は自民党が提言した2025年をめどとする同法の廃止について、NTT側が主張したものではないと説明した。
同日の会合に提示されたNTT法見直しの「論点整理案」は、公正な競争環境を確保しながらNTTの自由な経営を後押しすべきだと指摘。「早期に円滑な法改正」を求めた。
島田社長はNTT法について「廃止ありきとは言っていない」としながらも、自民の廃止提言は「尊重しなければならない」と訴えた。NTT法が定める各種の規制に関しては、必要なものは関連法改正で担保することが望ましいとの見解を示した。
一方、KDDIの高橋誠社長とソフトバンクの宮川潤一社長、楽天モバイルの三木谷浩史会長(楽天グループ会長兼社長)は、同法を廃止せず法改正にとどめるべきだと主張。高橋社長は、NTTが同法廃止によって「グループ再統合、独占回帰を狙っている」と訴えた。
終了後、島田社長は記者団に対し、「着地点は見いだせない。政府で決めてほしい」と語った。
【時事通信社】 〔写真説明〕通信政策特別委員会に臨む楽天モバイルの三木谷浩史会長(前列左端)、ソフトバンクの宮川潤一社長(同左から3人目)、KDDIの高橋誠社長(同4人目)、NTTの島田明社長(右端)=13日午後、東京・霞が関
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