- 2023/12/13 掲載
来年の独GDP、財政危機で0.5%減へ=IW
ドイツ憲法裁判所は先月、新型コロナウイルス対策予算の未使用金600億ユーロを他の用途に転用することを認めない判決を下しており、政府は来年度予算の編成に苦慮している。
IWのミヒャエル・ヒューター所長は「ドイツ政府はこの危機で決定的な役割を果たしている。連立政権は今、財政政策の面で行動力を示さなければならない」と述べた。
IWによると、予算を巡る対立で企業に不安感が広がっており、多くの企業が現時点で投資の決定を先送りしている。
IWの試算によると、今回の判決により合計200億ユーロ以上の政府支出が削減され、GDPは0.5%減少する。
最悪の場合、1%ポイントの減少もあり得るという。
予算危機がなくても、輸出を基盤とするドイツの経済モデルは圧力に見舞われており、世界貿易は今年1.5%減、来年も1%の増加にとどまる見通しという。
高金利で建設業にとっても厳しい年になるとみられ、サービス業のみが小幅に上向く見込みという。
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