• 2023/12/12 掲載

インドで「脱石炭」後押し=産業用の燃料転換―大阪ガス社長

時事通信社

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大阪ガスの藤原正隆社長は12日までにインタビューに応じ、産業用の燃料を石炭や重油に頼るインドで、より環境負荷が低い液化天然ガス(LNG)の導入を後押ししていく考えを明らかにした。同国が目指す2070年までの温室効果ガス排出の実質ゼロへ「大きな引き金になる」とした。

発電設備の燃料にLNGを採用すれば、二酸化炭素(CO2)排出量は石炭の半分程度まで抑制できる。藤原氏は、CO2と水素から作る合成メタンなどの革新技術が社会実装されるまでの間、「移行期として環境負荷の低い天然ガスで代替するのが筋」と強調した。

経済成長の進むインドは、アジア市場の最重要地域と位置付ける。まずは現在注力する都市ガス事業の基盤を確立した上で、コスト面を考慮しながらLNGの普及拡大を目指す。

国内でも着実に燃料転換を図る。西日本エリアでは大手化学メーカーとの間で燃料を石炭から置き換えた事例が複数あり、今後も「どんどん実績が上がってくる」と説明した。

【時事通信社】 〔写真説明〕インタビューに応じる大阪ガスの藤原正隆社長=5日、大阪市中央区

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