- 2023/12/12 掲載
午後3時のドルは145円半ばへ反落、前日の上昇帳消し
[東京 12日 ロイター] - 午後3時のドル/円は、前日ニューヨーク市場終盤からドル安/円高の145円半ばで取引されている。日米中銀会合の開催などを控えて市場の思惑が交錯しており、前日夕方から進んだ円安を帳消しにする下げとなった。
東京市場のドルはじり安となった。朝方の146円前半から値を切り下げ、午後には145円前半まで下落。日銀会合に関する一部報道が出る前である前日夕方の水準に戻った。
新たな円買いの手掛かりは見当たらなかったものの、今週は米消費者物価指数(CPI)の公表と米連邦公開市場委員会(FOMC)、中国指導部が来年の経済運営方針を協議する中央経済工作会議、来週にも日銀金融政策決定会合と年末前にビッグイベントが相次ぐため、市場では「ドル高、円高などさまざまな思惑が交錯している」(FX会社)という。
通貨オプション市場は、当面の変動リスクが円高に傾いている可能性を示唆している。ドル/円のコールとプットオプションの価格差を示すリスクリバーサルは、1カ月物が今年7月以来の水準へ到達した。当時はドルが145円台から137円台まで下落、半月で8円の円高が進行していた。
目先の円高進行を見込むある外資系ファンドの関係者は「前週の植田和男日銀総裁の発言は、レトリックの小さな変化ではなく、利上げに向けたガイダンスの最初の『真の変化』だとみている」と話していた。
植田総裁は7日の参議院財政金融委員会で「年末から来年にかけ一段とチャレンジングになる」と発言した。
ドル/円 ユーロ/ドル ユーロ/円
午後3時現在 145.36/145.39 1.0767/1.0771 156.55/156.56
午前9時現在 146.04/146.07 1.0763/1.0767 157.22/157.23
NY午後5時 146.14/146.17 1.0763/1.0767 157.31/157.35
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