- 2023/12/12 掲載
日経平均は小幅続伸、米株高が支え イベント前に伸び悩みも
その後、後場にかけて徐々に上げ幅を削った。朝方に146円近辺で推移していたドルが徐々に145円前半に下落し、投資家心理を冷やした。一方、時間外取引の米株先物は横ばいで推移し「売り込む感じではない」(国内運用会社のファンドマネージャー)との声も聞かれた。
日銀による早期の政策修正への思惑が後退して売られた銀行株や、柏崎刈羽原発の再稼働を巡る思惑で買われていた東京電力ホールディングスで利益確定売りが優勢となり、下げが強まった電力・ガスの下落が目立ったほかは、多くのセクターで変動幅は1%に満たず、物色動向は方向感を欠いた。
日本時間の今晩に発表される米消費者物価指数(CPI)や、明後日未明の米連邦公開市場委員会(FOMC)の結果発表、米連邦準備理事会(FRB)議長会見といったイベントを前に、午後は利益確定売りが強まった。
市場では「来年の米利下げを4─5回と市場が織り込んできたが、これが楽観的すぎるとの認識に変わることが警戒され、利益確定売りが出やすかった」(ニッセイ基礎研究所の井出真吾チーフ株式ストラテジスト)との見方が聞かれた。 TOPIXは0.23%安の2353.16ポイントで取引を終えた。東証プライム市場指数は前営業日比0.23%安の1210.73ポイントだった。プライム市場の売買代金は3兆4007億8700万円だった。東証33業種では、値上がりは電気機器や非鉄金属、小売など7業種で、値下がりは電気・ガスや銀行、鉱業など26業種だった。 東京エレクトロンやTDKは堅調。ファーストリテイリングは小高かった。一方、三菱UFJ FGやトヨタ自動車は軟調だった。新興株式市場は、東証グロース市場250指数が2.04%安の663.43ポイントと、大幅に反落した。 東証プライム市場の騰落数は、値上がりが565銘柄(34%)、値下がりは1050銘柄(63%)、変わらずは45銘柄(2%)だった。
終値 前日比 寄り付き 安値/高値
日経平均 32843.70 +51.90 33107.65 32,800.24─3
3,172.13
TOPIX 2353.16 -5.39 2371.45 2,351.68─2,
372.62
プライム市場指数 1210.73 -2.80 1219.86 1,209.97─1,
220.60
スタンダード市場指数 1151.72 -2.93 1159.38 1,150.54─1,
159.64
グロース市場指数 845.87 -16.50 866.44 844.63─866.
74
グロース250指数 663.43 -13.81 680.70 662.44─680.
99
東証出来高(万株) 150271 東証売買代金(億円 34007.87
)
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