David Shepardson

[１１日 ロイター] - 全米自動車労働組合（ＵＡＷ）は１１日、ホンダ、現代自動車、フォルクスワーゲン（ＶＷ）が労働者の組織化に向けた取り組みを阻止しており、不当労働行為に当たるとして関係当局に申し立てを行った。

対象となったのはホンダのインディアナ州工場、現代自のアラバマ州工場、ＶＷのテネシー州工場。

ＵＡＷによると、ホンダは従業員の帽子に貼られた組合のステッカーを剥がすよう違法に指示。現代自は従業員にＵＡＷへの支持について違法な調査を行い、組合資料を没収して非作業区域での配布を禁止したという。ホンダと現代自からのコメントは得られていない。

また、ＶＷは従業員が勤務時間中に組合結成について議論することを禁止し、組合資料の配布を制限することによって、保護された活動に従事する権利を行使しないよう強制したという。

ＶＷは１１日、労働者の組合結成に関する議論の権利を尊重していると説明。このような主張を非常に深刻に受け止めており調査するとした。

ＵＡＷは先月、米自動車セクターでまだ労組の存在しないメーカー全てを対象として組織化に向けた取り組みを開始すると表明した。