- 2023/12/11 掲載
米半導体補助金、第1号はF35戦闘機向け 英BAEに3500万ドル
[ワシントン 11日 ロイター] - バイデン米政権は11日、半導体の国内生産強化に向けた補助金で初の実施案件として、英BAEシステムズに3500万ドル供与すると発表した。F-35戦闘機や商業衛星向けの半導体生産増強に充てられる。
商務省によると、BAEシステムズ傘下のBAEシステムズ・エレクトロニック・システムズが3500万ドルの補助金でニューハンプシャー州の施設を近代化し生産能力を4倍に拡大する計画。
バイデン大統領は声明で、国内での半導体の生産拡大と研究開発強化に向け、今後1年間でさらに数十億ドルの補助金が実施されると述べた。
米国防総省は、F-35について今後数十年間で2500機の購入を含む1兆7000億ドル規模の計画を立てている。サリバン大統領補佐官(国家安全保障担当)は、F-15とF-35にとって半導体は不可欠だと述べた。
レモンド商務長官は、BAEへの補助金実施は「多くの発表の最初のものだ。来年前半は、こうした発表のペースが加速すると予想している」と述べた。
BAEが第1号となったことについては、国家安全保障に関わるプログラムであると説明し、国内半導体産業の持続的な繁栄が狙いだと述べた。
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