- 2023/12/08 掲載
NY外為市場=円急伸、一時141円台 日銀の政策修正観測で
8日発表される米雇用統計にも注目が集まっている。
ドル/円は一時3.8%急落。終盤の取引では2.62%安の143.465円で推移した。
日銀の植田和男総裁は7日の参議院財政金融委員会で、マイナス金利解除で政策金利をゼロ%にするかプラス圏の金利にするか、どの程度のスピードで利上げしていくかは「その時の経済・金融情勢次第」と述べた。
コーペイのチーフ市場ストラテジスト、カール・シャモッタ氏は植田総裁の発言について、「日銀が最終的にプラス圏の金利に回帰するという観測にロケット燃料を注いだようなものだ」と述べた。
ユーロ/ドルは0.32%高の1.07980ドル。インフレ鈍化や成長鈍化などを背景に、2024年のユーロ圏金利見通しを大幅に修正する動きが出ていることを受けた。ただ、8日発表の米雇用統計への警戒感から、ボラティリティーは限定的だった。
ユーロは対スイスフランで0.3%高の0.945フラン。一時、0.9404フランまで下落し、2015年初め以来の安値を付ける場面もあった。
欧州中央銀行(ECB)は来週、今年最後の理事会を開催する。
ドル指数は0.586%安の103.54。
CMEのフェドウオッチによると、トレーダーは米連邦準備理事会(FRB)が3月までに利下げを実施する可能性を60%程度とみている。
ドル/円 NY午後4時 143.72/143.73
始値 145.01
高値 145.29
安値 141.73
ユーロ/ドル NY午後4時 1.0794/1.0798
始値 1.0769
高値 1.0817
安値 1.0760
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