- 2023/12/07 掲載
中国成長鈍化で他の新興国に投資機会=BII
BIIのアレックス・ブレーザー副責任者は、中国経済の勢いが弱まったため、先行きについてより悲観的になったと表明。「(ゼロコロナ政策解除に伴う)経済活動再開という意味合いで言えば今年の5%成長は特に強くはない。ただわれわれにとってより大事なのは、この先の成長トレンドだ」と指摘した。
人口動態の変化や生産性の伸び減速を背景に、中国のトレンド成長率は10%から5%まで下振れ、2029年末までに3%に切り下がる流れになっている。
ブラックロックのグローバル・チーフ投資ストラテジスト、ウェイ・リー氏は、これまで中国当局が打ち出した景気支援策にある程度の反応が見られるが、本当に求められるのは不動産セクターの足かせとともに長期的な成長率の鈍化の意味をくみ取ることだと述べた。
ウェイ・リー氏は「リスク調整後の中国投資は魅力が薄れてきた。だからわれわれは今年になって投資判断を引き下げた。中国以外の選択肢の方が優れている」と話した。
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