- 2023/11/28 掲載
連合「人件費転嫁が必要」=経済同友会と継続的賃上げ一致
経済同友会の新浪剛史代表幹事と連合の芳野友子会長は28日午前、東京都内で懇談会を開いた。2024年春闘の本格化を前に、継続的な賃上げに向けた「人への投資」について意見を交換。芳野氏は人件費上昇分の価格転嫁が必要と強調し、両者は物価上昇に負けない継続的な賃上げに取り組むことが重要との認識で一致した。
芳野氏は冒頭のあいさつで、23年春闘で高水準の賃上げが実現したものの「残念ながら物価高に追いつかず、実質賃金のマイナスは続いている」と指摘。一層の賃上げには「労務費を含む価格転嫁の実現が必須だ」と訴えた。これに対し、新浪代表幹事は「(連合と)同じ方向性を目指している」と強調。その上で「賃金が恒常的に上がって国民は幸せが享受できる。持続的に上がっていくことが非常に大切だ」と話した。
懇談では、人材の育成が不可欠との認識でも一致。ただ、雇用の在り方については、連合側は安定した長期的な雇用が、同友会側はリスキリング(学び直し)を活用した流動的雇用が必要と主張し、意見が割れた。
【時事通信社】 〔写真説明〕あいさつする経済同友会の新浪剛史代表幹事(左から2人目)=28日午前、東京都千代田区 〔写真説明〕あいさつする連合の芳野友子会長(右)=28日午前、東京都千代田区 〔写真説明〕懇談会に臨む連合の芳野友子会長(右端)と経済同友会の新浪剛史代表幹事(左から2人目)=28日午前、東京都千代田区
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