- 2023/11/27 掲載
中国短期市場、月末で資金需給タイトに ノンバンク向け高止まり
中国人民銀行(中央銀行)は新規の資金を供給したものの、市場関係者は、特にノンバンク向けは月末越が高止まりしていると指摘。
銀行間市場の指標となる7日物レポ金利は27日に2.8%まで上昇、10月31日以来の高水準となった。市場関係者によると、ノンバンク向けは約3.5%だった。
中国系銀行のトレーダーは「月末をまたぐ資金には金利上昇バイアスがかかっており、ノンバンクにとっては割高だ」と指摘。
一部のトレーダーによると、資金逼迫が再び起きるとの警戒感も浮上。同国では先月31日に月末の資金需要が急増し、短期金利が一時50%まで上昇した。
GFセキュリティーズのアナリストは「銀行間市場は現在、リバースレポに大きく依存しており、銀行の同業他社への貸し出し意欲は低い。これが月末にかけての資金調達コストの変動を引き起こす要因の一つになっている可能性がある」と指摘した。
人民銀行は27日、公開市場操作のリバースレポを通じて差し引き2960億元(410億5000万ドル)を供給した。差し引きで3営業日連続の資金供給となった。
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