- 2023/11/27 掲載
午後3時のドルは149円前半に下落、株安で円買い強まる
[東京 27日 ロイター] - 午後3時のドルは、前週末のNY市場終盤(149.44/45円)からドル安/円高の149円前半で推移している。株安でリスクオフの流れが強まり、円が対主要通貨で買われ、ドルは弱含んだ。
東京時間は149円半ばで取引を開始。ドルは仲値にかけては国内輸入企業による買いが入った一方、想定以上に国内輸出企業の売りが多くでたとみられ、じりじりと軟化した。
その後、中国株や日経平均株価の下落を眺めて、クロス円を中心に円買いが強まった。ドルは149円を下回ったことをきっかけにストップロスの売りもでたとみられ、一時148.89円付近まで下落した。
ドルは前週に一時147円前半まで下落した後、ショートカバーが入り149円台まで水準を戻した。ただ、「(足元では)再び上値の重さが意識され、利益確定売りに動いた可能性がある」(あおぞら銀行のチーフマーケットストラテジスト、諸我晃氏)という。月末や年末を控えてポジション調整の動きがでやすいことに加えて、米景気減速方向が見えてきている中で今後発表される米主要経済指標が悪化すれば、ドルは一段と下押し圧力がかかりやすいとみる。
足元では147ー150円のレンジ内取引を予想する市場参加者が多い。ただ、予想を上回る米経済指標が乏しくなってきたほか、米長期金利も上がりづらくなってきていることから、「ドル高/円安で入っていたポジションを調整する動きがでやすく、(ドルの)レンジは徐々に切り下がってくるのではないか」(りそな銀行の総合資金部市場トレーディング室、田中春菜氏)との見方も聞かれる。
ユーロ/ドルは1.09ドル半ば付近で強含み。前週の欧州中央銀行(ECB)高官によるタカ派的な発言がサポート要因となっているほか、月末を控えたポジション調整の動きから買い戻しが入っているとみられる。
ドル/円 ユーロ/ドル ユーロ/円
午後3時現在 149.13/149.14 1.0948/1.0952 163.30/163.31
午前9時現在 149.58/149.59 1.0938/1.0942 163.63/163.64
NY午後5時 149.44/149.45 1.0939/1.0943 163.52/163.55
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