- 2023/11/27 掲載
中国アリババ、歳末バーゲンを3日前倒し 値引き・品ぞろえ強化
[北京 24日 ロイター] - 中国の電子商取引(EC)大手アリババグループ傘下の通販サイト「淘宝(タオバオ)」と「天猫(Tモール)」は24日、歳末バーゲンセールの開始を従来の12月12日から9日に前倒しすると発表した。
12月12日開始の安売りは2012年にスタートした。11月の「独身の日」の姉妹編に当たるが、知名度は劣っている。今年の前倒し実施についてアリババはロイターに示した声明で「前年の12日12日開始のセールよりも値引きに力を入れ、加盟店や品ぞろえという規模の面でも大幅に改善した」などと強調した。ただ、セール期間は明らかにしなかった。
アナリストらによると、動画投稿アプリ「抖音(ドウイン)」や、PDDホールディングスのネット通販アプリ「?多多(ピンドゥオドゥオ)」が最近、1年を通してネットで値引き販売をしている。アリババはこうしたライバルに対抗するため今年は値引き強化で販売攻勢をかけている。
中国では、家計資産の多くを占める不動産セクターで危機が深刻化し、地方政府は大規模な債務を抱えて支出を削減している。若者の失業率は20%を超え、賃下げも一部で起きており、中国の消費者の間で節約ムードが広がっている。
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