- 2023/11/24 掲載
日経平均は続伸、円安などが支え 一時バブル後高値に接近
[東京 24日 ロイター] - 東京株式市場で日経平均は、前営業日比173円70銭高の3万3625円53銭と、続伸して取引を終えた。前日の欧州株高や休場前の米株高、為替の円安基調を好感する動きとなり、日経平均は一時バブル後高値に接近する場面があった。ドル/円の円安基調が支えとなり、自動車株など輸出株が堅調に推移した。
日経平均は前営業日比300円高でスタート。その後も上げ幅を拡大し、前場中ごろには一時、前営業日比360円高の3万3817円86銭まで上昇。20日の場中に付けた高値の3万3853円46銭に迫る場面もあった。
ただ、買いが一服した後は上値の重さも意識された。週末を控えているほか、今晩の米市場は短縮取引で参加者が少なくなるとみられ、積極的にポジションを作る動きは限られたという。
日本株は買い一巡後は上値の重い展開となったが、市場関係者からは目先の高値トライの可能性を指摘する声も聞かれる。25日移動平均線と日経平均の乖離率は4%台で推移し「この水準であれば過熱感が冷めてきており、来週は年初来高値の更新が期待できるのではないか」(国内証券・ストラテジスト)との意見が聞かれた。
また、フィリップ証券のアナリスト・笹木和弘氏は「12月第2週はメジャーSQ(特別清算指数)を控えているほか、配当の再投資も期待できるタイミングで、この期間に株価は上方向に動意付くのではないか」と話す。日経平均は3万4000円台トライの可能性もあるとの見方を示した。
TOPIXは0.54%高の2390.94ポイントで取引を終了。東証プライム市場の売買代金は3兆2516億5700万円だった。東証33業種では、輸送用機器、ゴム製品、保険など25業種が値上がり。パルプ・紙、陸運、空運など8業種は値下がりした。
個別では、トヨタ自動車が2.7%高、スズキが1.7%高、日産自動車が2.1%高と、自動車株がしっかり。TDKが2.7%高、太陽誘電が2.1%高と、電子部品関連も堅調だった。
三菱重工業は6%高と大幅上昇。防衛事業の売上高が2024─26年度の次期事業計画中に年間1兆円規模になるとの見通しを発表したことが好感された。
プライム市場の騰落数は、値上がり1057銘柄(63%)に対し、値下がりが541銘柄(32%)、変わらずが61銘柄(3%)だった。
終値 前日比 寄り付き 安値/高値
日経平均 33625.53 +173.70 33752.05 33,622.57─
33,817.86
TOPIX 2390.94 +12.75 2397.20 2,389.44─2
,398.63
プライム市場指数 1230.56 +6.57 1233.08 1,229.81─1
,234.51
スタンダード市場指数 1149.92 +4.70 1149.33 1,148.93─1
,151.87
グロース市場指数 910.87 +4.10 910.35 909.76─919
.23
グロース250指数 716.99 +3.89 716.16 715.90─723
.89
東証出来高(万株) 122195 東証売買代金(億円 32516.57
)
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