- 2023/11/24 掲載
ノボノルディスク、仏の生産施設拡張に23億ドル投資 肥満症薬を増産
[パリ/ロンドン 23日 ロイター] - デンマークの製薬大手ノボノルディスクは23日、人気の高い肥満症と糖尿病の治療薬の需要急増に対応するために、フランス中部シャルトルの生産拠点に23億ドルを投じて増産体制を整えると発表した。
この投資により、既存薬の「オゼンピック」や「ウゴービ」のほか、現在開発中の肥満症薬を大幅に増産できるという。
欧州では糖尿病治療薬オゼンピックの供給を巡る危機が高まりつつある。同薬は欧州ではまだ入手しにくいウゴービと同じ成分のセマグルチドを使用していることから、適応外の減量目的で使用されていることが理由だ。
ノボノルディスクは今週、欧州連合(EU)域内でこの適応外の使用を理由にオゼンピックの使用を制限した。ドイツは同薬の輸出を禁じることを検討しており、ベルギーは2型糖尿病患者でない限り、同薬の処方を禁じている。
アナリストらは肥満症薬市場の規模について、2030年までに1000億ドルに上ると推計している。
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