- 2023/11/24 掲載
アムンディ、24年国債相場に強気見通し堅持
[ロンドン 23日 ロイター] - 欧州最大の資産運用会社アムンディのヴァンサン・モルティエ最高投資責任者(CIO)は23日、2024年に国債相場が上向く可能性があるとの見通しを示した。ただ、インフレと企業の信用リスクを引き続き注視する必要があると指摘した。
債券強気派の大半は22年終盤に、インフレと経済成長率の鈍化が早期の利下げ転換を招くシナリオを描いていたが、実際は労働需給のひっ迫が続き、主要中央銀行がインフレが高すぎるとの認識を繰り返し示したことから、今年の国債相場は下落し、再び期待外れとなった。
アムンディの年間見通しに関する説明会で、モルティエ氏は「今年ははっきり言って苦しい年だった」と語った。来年は、高金利の痛みが景気減速を引き起こすと同社は見込んでいるとした。
同氏によると、米長期国債利回りは短期債利回りよりも大きく低下する可能性が高く、10年債利回りは現在の4.5%程度から、24年末には3.7%近くまで低下する見込み。
「予想より大幅な景気後退となれば10年債利回りは3%になるだろうが、3.7%がわれわれの適正目標」とした。
同氏はまた、安くて上昇が見込まれる円相場が市場の「明るい材料」だとし、日本とインドの株式市場もアムンディは前向きに判断していると語った。
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