- 2023/11/24 掲載
南ア中銀、金利据え置き 3会合連続 利下げの手がかり示さず
[プレトリア 23日 ロイター] - 南アフリカ準備銀行(SARB、中央銀行)は23日の会合で、主要政策金利のレポ金利を8.25%に据え置くと決定した。据え置きは3会合連続。中銀は、物流のボトルネックで成長見通しが悪化しているとの認識を示した。
今回の決定は全会一致。ロイターが実施した調査で全てのエコノミストが据え置きを予想していた。
ハニャホ中銀総裁は記者会見で「港湾施設と鉄道の運営が(経済活動に対する)深刻な制約になっている」と述べた。
南アフリカ統計局発表の10月の消費者物価指数(CPI)は前年比上昇率が5.9%と、9月の5.4%から加速。
これについてハニャホ総裁は「インフレ率の上昇は歓迎できない」としながらも、中銀は2025年までにインフレ率が目標の範囲内に収まると見方を変えていないと言及。だた、利下げに転じる時期については手がかりを示さなかった。
南ア中銀は、21年11月から10会合連続で利上げを実施。アナリストの間で、中銀は24年初頭に利下げを開始するとの見方も出ている。南アに拠点を置く独立系エコノミスト、エリーズ・クルーガー氏は、南ア中銀の利上げ局面は終了した可能性があり、次の動きは利下げになる公算が大きいとの見方を示した。
PR
PR
PR