- 2023/11/23 掲載
英総合PMI速報値、11月は50.1 4カ月ぶりに50上回る
[ロンドン 23日 ロイター] - S&Pグローバル/CIPSが23日発表した11月の英国の総合購買担当者景気指数(PMI)速報値は50.1と、4カ月ぶりに好不況の分かれ目となる50を上回った。しかし金利上昇と需要の低迷を背景に受注は落ち込みが続いている。
ロイター調査では10月の48.7から横ばいの予想だった。
S&Pグローバル・マーケット・インテリジェンスの経済ディレクター、ティム・ムーア氏は「総合インフレ率の明確な鈍化と利上げ休止を巡る安心感が企業活動を下支えしている」と分析した。しかし第4・四半期の国内総生産(GDP)がほぼ横ばいにしかならないことを示しているとも指摘した。
新規受注は5カ月連続で減少し、S&Pグローバルは景気の低迷が続いていることを反映しているとの見方を示した。
サービスPMIは50.5。製造業PMIは46.7と6カ月ぶりの高水準だった。
調査対象企業はすでに大幅に上昇している投入コストがわずかに上昇したと報告した。また「力強い」賃金の伸びが販売価格を押し上げたと回答した。
全体として企業は来年の見通しについてより楽観的な見方を示したが、先行指標は来年もリセッション(景気後退)リスクが高い可能性を示している。
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