- 2023/11/23 掲載
米国株式市場=反発、利上げ終了期待や景気巡る楽観的な見方で
22日に発表された一連の米指標は、景気が減速しつつも、リセッション回避に向け十分な強さを維持している可能性を示唆した。
11月18日までの1週間の新規失業保険申請件数が20万9000件と、予想以上に減少した。米ミシガン大学が発表した11月の1年先の期待インフレ率(確報値)は4.5%と、2カ月連続で伸びが加速し、4月以来の高水準となった。
LPLファイナンシャルのチーフグローバルストラテジスト、クインシー・クロスビー氏は「市場にとり総じて堅固な背景がある」と指摘。「経済や個人消費を巡る懸念にもかかわらず、持続可能性があるというシグナルだろう」と述べた。
株価は米感謝祭の直前と年末に向けて上昇する傾向があるという見方も示した。23日は米感謝祭の祝日で市場は休場となる。
S&Pの主要11セクターでは、エネルギー以外全てが上昇し、通信サービスが0.9%高で全体の伸びを主導した。エネルギーは0.1%下落した。
半導体大手エヌビディアは2.5%安。21日引け後に発表した第4・四半期(11─1月)の売上高見通しは市場予想を上回ったものの、米国の対中半導体輸出規制に伴い中国では大幅減収を予想した。
農業機械大手ディアも3.1%安。2024年の利益見通しが市場予想を下回った。
米取引所の合算出来高は85億7000万株。直近20営業日の平均は108億2000万株。
ニューヨーク証券取引所では値上がり銘柄数が値下がり銘柄数を1.97対1の比率で上回った。ナスダックでも1.67対1で値上がり銘柄が多かった。
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