狭い日本のオフィスにビジネスPCはコンパクトなほうがいい! サイズ、性能、価格の3拍子揃ったビジネスPCがHPから登場!!
デスクの上はいっぱいいっぱい?
スペースに余裕のあるアメリカのオフィスでは一般社員もコの字型の大きなデスクを使っている場合が多いという。いわゆるエグゼクティブデスクというタイプで、ものをたくさん置いてもなお複数の資料を広げられるだけのゆとりを確保しているのに対し、日本の平均的なオフィスで使われる事務用デスクは、幅1200~1400mm、奥行き700~800mm程度の長方形のタイプが一般的。はっきりいって手狭である。
その上にパソコン本体、モニター、キーボード、マウスパッドなどが置かれ、さらに電話機やメモ用紙、資料を収めたバインダーが数冊もあれば、もうそれでいっぱいいっぱい。業務に必要な資料を広げるスペースにも事欠くというのがよくある光景ではないだろうか。
オフィスのスペースに多少なりともゆとりがあれば、引き出しキャビネットを通路側に出し、袖机として使用することもできようが、それとて焼け石に水。物理的なスペースの限界はどうにもならない。省スペースタイプのビジネスPCの人気が高いのは、日本のオフィス環境の現状を正確に反映したものといえそうだ。
つまり、よほどゆったりとした間取りのオフィスで仕事ができる恵まれたケースを別にすれば、標準的な日本ビジネスユーザーが求めるパソコンとは、サイズ、パフォーマンス、プライスの3拍子が適正なバランスで釣り合ったものといえるだろう。
文字どおりウルトラスリムなビジネスPC、登場
最大の特徴はなんといっても驚くほどの省スペース性。型番についている「US」とはウルトラスリムの略称で、文字どおり圧倒的に小さいのである。そのサイズは幅66mm×奥行き254mm×高さ251mm。身近な例でいうなら宅配ピザのMサイズ、小さいほうの配達用の箱を2つ重ねた程度…といえばイメージをつかんでいただけるだろうか。従来の省スペース型モデルと比較して、体積にしてなんと1/3程度のサイズに仕上げられているのだ。
薄さわずか66mm、体積たったの4.2リッター
ちなみにPC本体の底面積のことをフットプリントともいい、これが実際の設置に必要なスペースとイコールになるわけだが、従来の省スペース型モデルの約半分(HPの省スペース型デスクトップPC 6005 Pro SFシリーズと比較)。わずか66mmという薄さが効いているのだ。さすがにこれだけ薄くなると立てて設置するには専用のスタンドが必要となるが、それを使用した際も底辺の最大幅は約12cmにすぎない。
さらに6005 Pro USではフットプリントをゼロにし、モニター一体型PCに匹敵する省スペースを達成できるウラワザ的なオプションアイテムも用意されているのだ。
モニター背面に設置すれば専有面積はゼロに
現行のHP製モニター17~22インチモデルのすべてに対応しているほか、4穴100mmVESA規格に準拠している液晶モニターなら他メーカーのものにも使用可能なので、ニーズに応じてモニターサイズが選べるし、今お使いのモニターをそのまま流用できるケースも少なくないだろう。
キット自体にモニタースライド機構がついており、最大13.5cmまでのモニターの高さ調節や左右180度のターンも可能と、ユーザーの体格などの個性に応じた設置にも対応できる。また、ケーブルカバーが付属しており、煩雑になりがちな各種ケーブルをすっきりと収容することができるほか、一般的なケンジントン式セキュリティロックケーブルを活用すれば各種ポートやPC自体への不正アクセスを防ぐこともできる。
しかも、万一の障害の際に本体丸ごとの修理対応が必要となってしまうモニター一体型PCに対し、このキットを使った場合にはトラブル発生部位の切り分けも容易となる。
スタンド部分にはキーボードを収容できるだけのスペースを設けているので、キーボードを使用しない時にも、デスク上はすっきりと片付く。プライバシーマークの取得・維持のために、クリーンデスク(デスク上の整理整頓)を義務づける企業も増えているが、そんな時に威力を発揮するはずだ。
このキットを使用すればPC本体の専有面積は事実上不要となる。究極の省スペースが実現できるわけだ。ウルトラスリムという名称はダテではない。
モニターマウントキット モニターの背面に6005 Pro US本体を取り付けたところ