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- 2008/05/09 掲載
【連載】社内で導入するための実践「1枚企画書」講座(8)予算計画を上手に見せる方法(2/3)
執筆:竹島 愼一郎 |
前ページのような企画書は、単純に「このような商品を企画しました。それにはこれだけの金額がかかりますので予算の決裁をお願いします」と説明するものですが、なかには複雑な仕組み(システム、流れ図)を理解してもらわなければならないケースもあります。
たとえばビジネスのモデルを説明するときには、それがどのような概要なのか、またお金の流れはどうなっているのかなど詳しく解き明かす必要があります。逆に言うと、そうしたモデルを形として見せることができないと、企画内容は把握できず、アイデアの概要もメリットも、どのような金銭の流れでそれを運用し、結果としていくらの利益が生まれるかも理解してもらうことはできません。
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図5:P(計画)を見せるのが主目的の「1枚企画書」
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これまで取り上げてきた「1枚企画書」は「SVCIPモデル」を整然と配置したものが多かったのですが、前回のようなI(具体案)や、今回のようなP(計画)を見せるのが主目的の企画書の場合、それらに大きくスペースをとった形がふさわしいといえます。
ここでも左側の上のスペースを大きく使い、企画の概要を説明してあります。「SVCIPモデル」ではP(計画)は最後に示すべきものですが、もっとも強調したいのが予算がらみのビジネスモデルであるなら、メインの位置に大きく配置したほうがいいはずです。
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図6:図5に「SVCIPモデル」をあてはめたもの
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企画を遂行することで得られる数値予測を示す場合、よく表やグラフを使って表しますが、ここではそのいずれでもないことに注目してください。表というのは縦横の行と列をたどって見ていくと数値が整理されていて見やすいという利点があります。そしてグラフはそれを視覚化した表現法ですが、この例のように金銭の授受の関係や時系列の推移がともなうとき、かならずしもわかりやすい方法であるとはいえません。
そんなときに活躍するのが図解表現です。ここでは飲食街という「場」、出店の「コスト」、それに時系列の「流れ」を同じ絵のなかで見せています。表やグラフより具体的な見せ方になっているので、相手も「どれどれ」と心でつぶやき、身を乗り出して見てくれるはずです。
ちなみに、ここでは補足説明を右側と下のブロックに記載しましたが、前回の左ビジュアルの法則で映画の字幕を例に挙げて説明したように、左脳に訴える文字情報は右側か、そうでなければ下に入れると視覚的に見やすくなります。
こうした「逆L字型」も「1枚企画書」のひとつの見せ方のパターンなので、適切な場面があれば活用してみるといいでしょう。図解入りの「1枚企画書」についてはまた回をあらためて説明したいと思います。
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