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2017年09月11日

「できないをなくす」企業向けクラウド、アプリケーション制御に何を求めたのか

いまや、企業のクラウド導入は確実に訪れる未来といえる。ただし、現時点では、まだ多くの企業はクラウドの本格導入に至っていない。理由の1つが、企業側の多様なニーズに応えられるサービスが出揃っていないことだろう。中でも、急増を続けるアプリケーショントラフィックを制御するアプリケーション・デリバリー・コントローラー(ADC)/ロードバランサー(以下、ADC/ロードバランサー)は、クラウド上で柔軟性が求められる反面、機能・性能面で制約があるサービスが少なくない。こうした中、「できないをなくす」に取り組む、あるクラウド事業者のサービス展開に迫った。

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日本企業での本格的なクラウド活用はまだこれからだ

(© Alexander Pokusay – Fotolia)


既存のクラウドは企業のきめ細かいニーズに応えられない

 ビジネスの変化に合わせて、ITリソースを柔軟に増減できるクラウドは、今や企業向けITの領域でも強い武器として認められてきている。しかし、ある調査によれば、2017年1月時点の日本におけるクラウド採用率は2割弱にとどまっている。

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GMOインターネット
システム本部
クラウドサービス開発部
ネットワークプロダクトチーム
マネージャー
中里 昌弘 氏

 その背景にあるのは何か。GMOインターネット システム本部 クラウドサービス開発部 ネットワークプロダクトチーム マネージャー 中里 昌弘 氏は「既存のクラウドサービスは、企業特有の要件にきめ細かく対応できていないからではないでしょうか」と指摘する。

「エンタープライズのお客さまがクラウド利用を検討しても、自社の細かい要件に対応したり、既存のオンプレ環境と併用したり、といったニーズを満たせないということが少なくありません。また、自社だけでクラウドへのシステム移行や管理までできる企業はあまり多くなく、支援が必要にもかかわらず、いわゆるパブリッククラウドサービスはセルフサービスが多いという問題もあります」(中里氏)

 特に、クラウドとオンプレを結ぶネットワークを制御したり、ネットワーク上を流れるアプリケーション、あるいはデータをきめ細やかに管理したりするのは難しい。多くのクラウド事業者は物理ADC/ロードバランサーを複数のユーザー企業で共有し、ネットワークサービスを提供しているが、柔軟性や機能・性能面で多くの制約があると中里氏は続ける。

「物理ADC/ロードバランサー製品はさまざまな機能を持っていますが、クラウドサービスではその一部しか利用できないことが少なくありません」

 クラウドサービスを活用するうえで、トラフィック制御はセキュリティ同様の重要な問題だ。これを解決しなければ、せっかくのクラウドのメリットを最大限享受することはできない。

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