なぜやらない? “セキュリティ優等生”企業は徹底する、見落としがちな「あの対策」
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企業が見落としている「ネットワークセグメンテーション」の効果
サイバー攻撃の被害が拡大している現状を打開するために注目されているのが「ゼロトラスト」だ。これは、人、デバイス、ネットワーク、アプリケーションを信用せず、常に検証し続けることでセキュリティを担保する考え方である。ゼロトラストは1つの技術だけで実現できるものではなく、複数の技術を組み合わせる必要がある。中でも重要かつ基本となるのが「ネットワークセグメンテーション」だ。これは、ネットワークをセグメントで区切り、各セグメント間の通信を制御する手法だ。これにより、侵入したマルウェアがネットワーク内で水平移動して重要なサーバや情報を探索する動きを抑えられる。さらに、ウイルスに感染したサーバやPCをセグメント内に閉じ込めることで、被害を最小化することも可能だ。
ところが、多くの企業はネットワークセグメンテーションの重要性を、十分に認識していない現状がある。1000人のITセキュリティ意思決定者を対象にした調査では、96%の企業が「ネットワークをセグメント化している」と回答している(注1)。しかし、「重要なサーバやアプリケーションなどをセグメンテーションで保護している」と回答した割合は2%にすぎない。一方で、より多くの資産をセグメント化している企業は、そうでない企業より「攻撃阻止に要する時間が32%短い」という調査結果もある。
つまり、確実に効果はあるのに十分に活用されていない技術が「ネットワークセグメンテーション」なのである。そして現在、この課題を解決する革新的な技術として注目されるのが「マイクロセグメンテーション」だ。海外では採用企業が急増しすでに普及期に入っており、日本ではまさに今、多くの企業で検討が進んでいる。これにより、ゼロトラストのセキュリティ対策を大きく進展させる可能性が見えてきた。
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