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  • 2022/09/28 掲載
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製造業分野でのDXの推進に欠かすことのできないIoTの活用。ここ数年で、センサーなどからのデータ取得による製造現場の可視化は進んだものの、遠隔での自動制御の実現にはまだ課題も多い。コロナ禍により働き方が変化した現在、IoTの活用による安定的な自動制御や遠隔操業は急務だと言えるが、その実現には「エッジコンピューティング」という技術が重要だ。 本記事では、IoTエッジコンピューティングの活用によってDXを実現する方法を、具体的な導入事例を交えて、INDUSTRIAL-X代表取締役CEOである八子知礼氏が解説する。

IoTは普及したが、次なる課題が見えてきた

 いまや、どの業界においても必要性が叫ばれているDX。DXを進めるにあたって、製造業分野を中心に重要となるのがIoTへの取り組みだ。

「IoTとは『Internet of Things』の略称で、モノをインターネットに接続する技術です。現実の世界をさまざまなセンサーによって可視化し、データを収集し、クラウド上にそのデータを蓄積します。そのデータを『デジタルツイン』と呼ばれる、物理空間から取得した情報をもとにデジタル空間に物理空間を再現する技術を活用して分析し最適化するソリューションが登場しています。この7、8年の間でさまざまな企業がIoTに取り組んだ結果、IoTの可視化が進んできたということが言えるでしょう」

 そう話すのは、DXに必要なリソースをサブスクで包括的に提供している企業、INDUSTRIAL-X代表取締役CEOの八子知礼氏だ。

 だが、普及が進んできたIoTについて、デバイスに設置したセンサーによる可視化は進んでいるものの、「その先」にはまだ至っていないというのが八子氏の見解だ。同氏は「次なる課題は、制御領域への取り組みである」と指摘する。下の表は、IoTをめぐる状況と課題について整理したものである。

この記事の続き >>
・なぜ「制御領域」がIoTにおける今後の課題なのか?
・IoTにおける遠隔操作や自動化のカギとなる「エッジコンピューティング」
・顔認証とも相性抜群、IoTエッジコンピューティングの活用事例

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