「侵入が前提」の今、サイバー攻撃者が狙うのは「ファームウェアの脆弱性」なワケ
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新たな領域「ファームウェア」に目を付けるサイバー攻撃者
サイバー攻撃は年々巧妙化してきた。ユーザーをだまして添付ファイルを開かせたり、単独の実行ファイルではなくWindows OSに標準で搭載されている機能を悪用したりと、さまざまな手法を用いている。初期侵入に成功した後は、情報資産の探索と侵害範囲の拡大、個人情報・機密情報の奪取といったプロセスを行っている。もちろん防御側も、サイバー攻撃者の手口を分析することで、何とか被害を食い止めようと努力してきた。その一例が、さまざまな企業に導入されているEDRやNDR、XDRと呼ばれるソリューションだ。
これらは「侵入を完全に防ぐことは不可能だ」という考えを前提にして、侵入してきた脅威を迅速に検知・対処することで被害を最小限に抑える仕組みになっており、攻撃の各プロセスを可視化することでサイバー攻撃へ対処している。
だが、こういったソリューションの拡大を背景に、サイバー攻撃者は長期間潜伏する方法として“新たな領域”に目を付け始めている。PCはもちろん、あらゆるデバイスに搭載されている「ファームウェア」だ。サイバー攻撃者の動向に対して、防御側はどのような策を講じれば良いのだろうか。
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