ランサムウェア防御成功「わずか5%」の衝撃、企業が高めるべき「復旧能力」3要素とは
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世界のサイバーセキュリティの潮流は「防御」から「復旧」へ
今やサイバー攻撃は、ビジネスの継続性にとって最大とも言える阻害要因となり、世界中の企業がその対策に追われている。技術の高度化や手口の巧妙化により、もはや攻撃を100%防ぐことは不可能と受け止められており、サイバーセキュリティ対策の焦点は、「防御の強化」は前提として、「被害を受けてしまった後、いかに復旧するか」に移りつつある。日本でも復旧能力の欠如によって被害の拡大・長期化を招く事例が相次いでいる。2021年7月には、大手食品メーカーでサイバー攻撃後の復旧が数カ月にも及んだ事例が発生した。同年11月には、ある地域で町立の病院が攻撃を受け、バックアップ用サーバやデータまでが無効化されて復旧できず、対策に数億円を要しただけでなく、復旧まで地域住民が適切な医療サービスを受けづらくなってしまった事例もある。
これまで多くの日本企業は、サイバーセキュリティにおける意識が「防御偏重」の状態にあった。「守りを固めておけば大丈夫」という発想だ。しかし、実際に日本の企業・組織が、ランサムウェアによるデータ暗号化前に攻撃を阻止できた割合はわずか5%にすぎない。この事実からも、対策は今すぐ「防御」から「復旧」へシフトすべきことが分かる。
そうした急速なセキュリティトレンドの変化を背景に、今、世界で注目を集めているのが「レジリエントなデータ復旧機能」、すなわち「デジタルデータレジリエンス」だ。次章で、背景や基本的な考え方、コアとなる技術、そして導入と実現の方法について詳しく見ていく。
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