実は「紙」と「Excel」頼りだったマネーフォワード、どうやってペーパーレス化した?
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目の前の業務で手一杯の経理部門、ペーパーレス化はやっぱり厳しい?
新型コロナウイルス対策として、多くの企業がテレワークを導入した。ただし、同じ企業内でもテレワークが思ったように進まない部門もある。その代表が経理部門だ。理由は言うまでもなく“紙”だ。他部門に比べて扱う紙の量が圧倒的に多い経理部門にとって、ペーパーレス化はハードルが高い。結果としてテレワークもなかなか進まない。ただし、テレワークにかぎらず、ペーパーレス化のメリットが最も大きいのも経理部門だ。現状、多くの経理部門からは「残業が多い」「有休取得日数が少ない」「退職率が高い」……といった声が聞こえてくる。その原因が、紙とハンコ、Excelと手作業に頼ったアナログな業務プロセスにあるのは明らかだ。ペーパーレス化は、こうした課題を一気に解決できる。
さらに2022年1月からは、企業のペーパーレス化を後押しする改正後の電子帳簿保存法(以下、「電帳法」)が施行されている。経理部門にとっては、ペーパーレス化を進める大きなチャンスだといえる。
ただし、その取り組みが容易でないのも確かだ。今、この瞬間も、大量の紙に頼った業務が回っている。そこに「ペーパーレス化」という新しい負荷をかけることになるからだ。しかもペーパーレス化には、他部門の協力も欠かせない。
ここで参考にしたいのが、他社の成功事例だ。ここからは、紙とハンコ、Excelによる手作業から約3年で脱却し、ペーパーレス化を実現したマネーフォワード社の経理部門の事例を紹介したい。
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