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  • 2022/02/02 掲載
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120年以上に及ぶオーラルケア事業を通じて日本の「歯みがき習慣」に影響を与え続けてきたライオンは現在、データとAIを活用した「習慣の科学」で、新たなヘルスケアサービスを生み出そうとしている。その戦略や課題、データ活用事例について、同社 DX推進部長の黒川 博史氏に語ってもらった。

データ活用で人と社会の習慣を変えるヘルスケアサービスを

 人生100年時代を迎え、ヘルスケア領域がますます注目されている。とりわけ「オーラルケア」は、高齢者の健康維持における最重要ポイントの1つだ。数々の研究により、歯周病など口腔(こうくう)の状態悪化が認知症や肺炎、心臓疾患などのリスクを高め、健康寿命を左右することも分かってきた。

 一方、コロナ禍で高齢者をはじめ人々の歯科医院受診機会は大幅に減り、口腔内の健康状態はブラックボックス化が進行している。黒川氏は、これを大きな社会課題と捉える。

「私たちDX推進部はデータを活用した『習慣の科学』を軸として、企業・生活者・社会の習慣を変えるヘルスケア・プロダクト・サービスを提供することをミッションとしています。その取り組みの1つが、口腔健康データを全身健康との関連を通じて活用し、異業種、歯科医、大学・研究機関などの協業パートナーと連携しながら、一人ひとりのお客さまに適したサービスやソリューションを提供するプロジェクトです」(黒川氏)

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健康データの活用を中心に「口腔健康習慣の適切な提案」を目指す

 ライオンはこれまでオーラルケアの製品を生活者に提供することを主力事業としてきたが、DX推進部はオーラルヘルスに関わるあらゆるサービスへ拡大・展開していく方針だ。そのような新たな顧客体験を創出する「攻めのDX」実現に向けて同部では、社内の業務効率化や創造性の強化を目指す「守りのDX」にも取り組んでいる。

この記事の続き >>
・黒川氏が「不可欠な人材」と語る、社内DX推進の中核を担う2種類のデジタル人材とは?
・デジタル化を社内に浸透させ、データ活用を進めるために取り組むべき「3つのこと」
・従業員の健診データを分析、新たなソリューションの開発を目指す

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