なぜ、PayPay銀行は「ゼロトラスト型・リモートアクセス環境」を実現できた?
- ありがとうございます!
- いいね!した記事一覧をみる
ゼロトラストセキュリティが注目されている背景
これまで企業のセキュリティ対策として主流だった、境界の内側を信頼し、境界の外側の脅威に対策をとる「境界型セキュリティモデル」は徐々に機能しなくなっている。その背景には、働き方をはじめとした環境の変化が大きく関係しているようだ。たとえば、働き方改革やグローバル化によってモバイルワークが普及したことも大きく関係している。ユーザーとデバイスが境界の外、つまり社内ネットワークの外側に移動するようになったのである。また、クラウドファーストの考え方が進み、アプリケーションとデータも境界の外に移動した。
企業のシステム環境が変化する中、サイバー攻撃が高度化しているという。たとえば、標的型攻撃やランサムウェアなどの脅威は、従来のファイアウォールやアンチウイルスをすり抜けて侵入するようになってきているようだ。
米国では、標的型ランサムウェアなどによる被害の拡大を重く受け止め、連邦政府のセキュリティ強化に向けて動き始めた。大統領令でもゼロトラストセキュリティに言及したことが話題となっている。こうした攻撃者の変化に対応すべく注目を集めているのが、内外問わず、すべてのトラフィックを疑って信用評価を行い対策をとるゼロトラストセキュリティだ。
それでは、このゼロトラストセキュリティをどのように実現していけば良いのだろうか。実効的な枠組みとして、企業に広く参照されているのが、NIST(米国国立標準技術研究)が2020年に発行したガイドライン、「SP800-207ゼロトラストアーキテクチャー」だ。ここからは、同ガイドラインを基にゼロトラストセキュリティ実現のポイントを解説する。
今すぐビジネス+IT会員にご登録ください。
すべて無料!今日から使える、仕事に役立つ情報満載!
-
ここでしか見られない
2万本超のオリジナル記事・動画・資料が見放題!
-
完全無料
登録料・月額料なし、完全無料で使い放題!
-
トレンドを聞いて学ぶ
年間1000本超の厳選セミナーに参加し放題!
-
興味関心のみ厳選
トピック(タグ)をフォローして自動収集!