2022年は「オフィス×テレワーク」のハイブリッドに。効率とセキュリティをどうする?
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これからの「VDI」、課題は山積み
2020年以降、多くの企業でテレワークへの移行が進み、この流れは2021年に入っても継続している。今後の働き方はオフィスワークとテレワークが融合したハイブリッドなワークスタイルになっていくと考えられる。だが、これにより、セキュリティの課題も顕在化している。従来、本社データセンターと各拠点内のネットワークは、インターネットとの境界線に設置されたセキュリティ機器によって防御されていた。しかし、パブリッククラウドの利用が進み、業務におけるSaaSアプリの利用が増えることでデータが社内外に保存され、さらにテレワークによってユーザー自身も物理的に境界外に分散している。
こうした中で、多くの企業でセキュアな業務環境を実現する手法として採用されている方法の1つが、デスクトップ仮想化(Virtual Desktop Infrastructure:VDI)だ。仮想化技術を用いてユーザーのPC環境をデータセンターなどのサーバ上に構築し、ユーザーはネットワーク経由でサーバにアクセスし利用する仕組みである。アプリやデータはサーバ上にあり、従業員としては自分のデスクトップ環境に画面に転送され、社外からアクセスする端末にはデータが残らないので万が一紛失しても、データが流出する心配がない。
だがVDIを取り巻く状況も変化している。従来VDI環境の構築は、ハードウェア、VDIソフトウェアなどをすべて調達、管理するオンプレミス環境が一般的だった。しかし、最近ではサーバ等のインフラをパブリッククラウド上のサービスとして利用し、そこにVDI環境を構築するケースや、DaaS(Desktop as a Service)のように、仮想デスクトップをクラウドサービス事業者が提供し、サービスとして利用できる形態も登場している。
このように多様化するユースケースに対応しながら、「仮想デスクトップでインターネットを利用した場合に、マルウェアやファイルレス攻撃は心配ないのか」「VDIへの接続元となる端末側での情報漏えい対策は大丈夫か」といった懸念をクリアにすることが、今後のVDIには求められる。加えて、リモートアクセスを行う従業員のユーザー体験を損なわず、その生産性を高めることも重要だ。こうした尽きない要件に対する解決策を、以下で説明する。
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