- ありがとうございます!
- いいね!した記事一覧をみる
誰もが認識し始めた「データの時代」
──喜連川先生は、これまで一貫してデータ領域の研究に従事されて来られました。喜連川 優氏(以下、喜連川氏):今年(2021年)の3月、東大を定年退官しました。今は東大の特別教授という、部局にしばられない職位に就いているのですが、振り返ってみると、東大の博士課程を28歳で出てから65歳までの37年間、ずっとデータ工学ばかり手がけてきました。
データでもとりわけ巨大なデータ、他ではもてあますというか、うまく触れない、難しいものが私の研究室に持ちこまれました。現在も、50ペタバイトのデータベースを研究室で運用しています。この巨大なサイズのデータを一つの研究室で取り扱うというのは、おそらく日本中でもわれわれだけではないかと思います。又、我々は非順序実行と言う独自の超高速データベースエンジンの方式を開発してきております。
それと同時に、私は大学共同利用機関法人 情報・システム研究機構である国立情報学研究所の所長(以下、NII)も務めています。NIIは日本で唯一の情報学の学術総合研究所で、全国の大学や研究所を結ぶ通信ネットワーク SINETを構築・運用する組織としても知られています。
──データ領域も近年さまざまな動きがありますが、国際的なトレンドをどうご覧になっていますか?
喜連川氏:国際動向ということでまず注目すべき話題はオープンサイエンスでしょう。2021年6月11~13日、G7コーンウォール・サミットが開催され、会合成果の1つとしてG7研究協約というものが発表されました。
今すぐビジネス+IT会員にご登録ください。
すべて無料!今日から使える、仕事に役立つ情報満載!
-
ここでしか見られない
2万本超のオリジナル記事・動画・資料が見放題!
-
完全無料
登録料・月額料なし、完全無料で使い放題!
-
トレンドを聞いて学ぶ
年間1000本超の厳選セミナーに参加し放題!
-
興味関心のみ厳選
トピック(タグ)をフォローして自動収集!