従業員の「体験」を管理する~富士通、LIXILはどのように従業員の声に耳を傾けているか
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「エンゲージメント」が高い従業員は業績を上げている
近年、長い不況で悪化した労働環境を改善しようと、メンタルヘルスやワーク・ライフ・バランスの重要性がクローズアップされ、従業員を大切にしようという文化が醸成されつつある。労働人口減少に伴う人材不足、そして国を挙げた働き方改革の推進も、その流れを加速している。しかし、働き方改革のゴールとは何かを考えた場合、単に従業員の「満足度」を高めるだけでは本来の目的を達成できたとは言えない。企業にとって本当に重要なことは、「その従業員がハイパフォーマーとなったのか」という部分である。
「楽に働けて、給料も高く、休みが取れる」という3拍子が揃っている企業は、たしかに理想的な会社かもしれないが、居心地の良さだけを重視してしまうと、単に会社にしがみついているような従業員をたくさん抱えるリスクが出てきてしまう。そこで注目を集めているのが、より本来の目的に即した「エンゲージメント」という概念である。
エンゲージメントが高い従業員というのは、時間や労力をいとわず熱中して働く傾向にあり、従来の方法をなぞるだけでなく、新しいことに自発的にトライしようとするため、企業や組織に良い結果をもたらす人材と言える。また、自分の職務のみに固執するのではなく、役割や組織の枠を超えて積極的に協力しようとし、企業や組織の目標を前向きに捉えて、自分もその一員として貢献しようとする。
そのような従業員を育成するためには、入社から退職に至るまでにさまざまな有意義な体験(従業員エクスペリエンス)を提供することが鍵となる。従業員エクスペリエンスを的確にコントロールすることが、ハイパフォーマンスな自律・自走型、貢献型従業員の育成につながる。そこに気付いた企業が、従業員エクスペリエンスを適切に管理するための基盤をこぞって導入し始めているのだ。
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