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  • 2021/07/14 掲載

クラウド・コンテナの便利さの裏で上昇する「運用管理コスト」、自動化するコツは?

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2010年頃からシステム構築にクラウドを採用するケースが増えてきており、それに伴ってシステムの運用管理はここ10年で大きく変わってきた。マルチクラウド、コンテナ化、クラウドネイティブなサービスの利用が進めば、必然的に従来とは異なる運用ツールやサービスが必要になる。ツールは多数存在し、システム担当者はこれらを組み合わせて使うとなれば学習コストがかかるだけでなく業務の煩雑性も問題となる。現在のITシステム管理でのベストな方策とはどのようなものなのだろうか。

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クラウド・コンテナ活用で山積する運用管理問題、どう解消すれば良いか
(Photo/Getty Images)

既存システムの安全を担保しつつ、新しいシステムに対応

 システム構築にクラウドを採用する際、効率化を求めるにはツールの選択が重要になる。

 しかし、一概にツールといってもその種類はさまざまだ。1つのツールを入れれば済むわけではなく、APM(Application Performance Management)、RPA(Robotic Process Automation)やRBA(Run Book Automation)といったツールや、ジョブツールなどを組み合わせて導入することも検討しなければならない。だが、これは当然ながら運用コストに跳ね返ってくる。運用プロセスも見直さなければ、自動化ツールなどの維持管理に手間が掛かり逆効果になる恐れもある。

 もう1つの見逃してはならないのが、稼働している既存システムの存在だ。これまでの運用業務に新システムとのデータ連携など新たなテーマが加わる。既存システムの安全性を担保しつつ、新しいシステムの構築に向かわなければならない。ITシステム管理の難題と言えよう。

 だが、既存のシステムと共存しながら、新たな効率化や自動化を目指す手法はある。チケット管理システムとチャットツール、属人化している問題対応、システム自動拡張時の運用監視、クラウドリソース・コスト管理といった観点から、既存の運用・管理をベースに最適化する方法を探っていこう。

この記事の続き >>
・チケット管理でのコミュニケーションの課題を解消するには?
・システム運用にありがちな「属人化問題」をAIで解消する
・クラウド特有のオートスケール管理や課金管理をどう効率化する?

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