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  • 2021/06/25 掲載
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1890年に国産の高級石鹸「花王石鹸」発売して以来、130年以上の歴史を持つビッグメーカーの花王。時代の変化に合わせて、新商品を次々と世に送り出すその開発力には、目をみはるものがある。そんな同社は現在、DXにも力を入れている。今回は、改革の一端を担っているDX戦略推進センターカスタマーサクセス部部長 鈴木 直樹氏に、同社のDX戦略とその展望を聞いた。

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花王
DX戦略推進センター カスタマーサクセス部 部長
鈴木 直樹氏
1986年花王入社。店頭マーチャンダイジング、POSデータ分析、サプライチェーンなどの業務を経て、2001年社内ベンチャー事業にて直販事業を中心としたダイレクトマーケティングを推進。現在は、事業部門のマーケティング革新を目的としたDXに取り組み、D2Cビジネスに関わるプラットフォームの構築、顧客データ解析、および新たなUX/CXの企画を担当

ニューノーマルを生き抜くには? 9つの領域でDXを進める花王

 企業は今、ニューノーマル時代への対応に迫られている。それはもちろん花王も例外ではない。昨年より世界を震撼させている新型コロナウィルスの影響は、日用品や化粧品といった消費財市場にも大きな構造変化をもたらしており、同社においてもマーケティング活動の見直しを余儀なくされることとなった。

 また、メーカーの責務として、CO2排出量の削減をはじめ、「プラスチックボトルレス化」や再資源化しやすい包装容器を開発する「リサイクル」への取り組みなど、国連が定める持続可能な開発目標「SDGs」を主眼においた経営テーマを加速させている。

 これらの環境変化を背景に、これまでのマーケティング手法を刷新し社会規模の課題へ対応するためのカギとなるのが、ビッグデータを活用したDXだ。花王は2018年から、マーケティング、販売、事業、CI、研究、経営、人財、ロジスティック、SCM、財務の9領域で、DXによる業務改革を進めているという。その中でもマーケティング領域を中心に、同社のDX戦略を鈴木氏に語ってもらった。

この記事の続き >>
・130年続けてきたビジネススタイルの転換。購入後の「体験」まで設計
・顧客理解を深めるためのデータ分析とは?
・データ分析の先にある、新たな顧客コミュニケーション
・AI活用を視野に入れた定量・定性データの分析基盤

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