パスワード突破も簡単。1万3850回の攻撃から守る「テレワークセキュリティ」の基本
- ありがとうございます!
- いいね!した記事一覧をみる
脆弱なテレワーク環境を狙うサイバー攻撃が急増
一般的にサイバー攻撃は、環境の変化によって生じるわずかな脆弱性を突いて攻撃を仕掛けてくる。鉄壁の守りを崩すことは難しくても、新しい環境に対応するために突貫工事で用意した対策では、ハッカーにとって格好の的になってしまうのだ。実際に、機密情報の漏えいや不正なファイルアクセス、システム障害など、テレワークでのセキュリティインシデントに遭遇した企業は大幅に増加している。攻撃の手口や被害の要因を探っていくと、いくつかの共通項が見えてくる。まずは、IT機器の脆弱性だ。VPN機器やWi-Fiルーターなどを最新のセキュリティパッチを適用しないまま運用したことで、攻撃を受けたり社内ネットワークに侵入されたりしてしまう事例が報告されている。
次は、製品やサービスの設定ミスや対応不足だ。クラウドサービスの設計ミスやサービスの設定不備を突かれ、個人情報や機密情報が漏えいする事例も報告されている。さらに、新しい環境に対応しきれない「人の脆弱性」を突く攻撃も増加した。具体的には、新型コロナウイルス感染症に関する内容のフィッシングメールや、テレワーク対応のための設定を促す標的型メールなどだ。
また最近では、実在の相手の氏名やメールアドレスなどを流用し、正規のメールへの返信を装うマルウェア「Emotet(エモテット)」も猛威を振るっている。
これまで社内ネットワークで行ってきたセキュリティ対策の範囲外になってしまうというテレワークならではの課題もある。ルーターを介さずONU(光回線終端装置)に直接接続したPCが狙われ、感染した家族のPCからホームネットワーク経由で社給PCに感染するといったケースもある。
将来的にテレワークは、数ある働き方の1つとして定着させることが求められるだろう。その際、当然のことながらテレワーク環境のセキュリティの根本的な見直しが必要になってくる。では、どのようにテレワークセキュリティを構築していけばよいのだろうか。
今すぐビジネス+IT会員にご登録ください。
すべて無料!今日から使える、仕事に役立つ情報満載!
-
ここでしか見られない
2万本超のオリジナル記事・動画・資料が見放題!
-
完全無料
登録料・月額料なし、完全無料で使い放題!
-
トレンドを聞いて学ぶ
年間1000本超の厳選セミナーに参加し放題!
-
興味関心のみ厳選
トピック(タグ)をフォローして自動収集!