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  • 2021/04/23 掲載

調査データで振り返る2020年セキュリティ動向と「これからの」サイバー攻撃対策

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2021年3月、数十億のデータをもとに分析されたサイバー攻撃の最新レポートがリリースされた。レポートでは、ランサムウェア攻撃の増加、新たな攻撃対象となった製造業、Linuxマルウェアの増加など、興味深いデータが示されている。本記事ではレポートの概要と、それに基づいて必要となる今後のセキュリティ対策について解説する。

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セキュリティ専門機関の最新レポートからサイバー攻撃の傾向と対策を学ぶ
(Photo/Getty Images)

専門機関のレポートが明らかにしたセキュリティ脅威の最新動向

 サイバー攻撃は、常に変化している。最新のテクノロジーが悪用されるのはもちろん、社会・経済情勢の変化によっても攻撃の手法や目的は変わる。効果的なセキュリティ対策を立てるうえで、こうした攻撃側のテクノロジーやトレンド・傾向を把握することは非常に重要だ。

 ただし、自社だけでサイバー攻撃の最新動向を把握するのは難しい。そこで活用したいのが、セキュリティ専門機関が発行するレポートである。特にIBMが毎年発表する「IBM X-Force 脅威インテリジェンス・インデックス・レポート」は、IBMの顧客や公的な情報源から収集された数十億のデータをもとに分析された高い信頼性を持つレポートだ。

 2021年3月、その最新版がリリースされた。これは2020年1月から12月までのデータをもとにしたレポートだ。そこでは、いくつかの興味深い事実が報告されている。

 まずは、ランサムウェア攻撃の増加だ。2019年の20%から2020年は23%に増えている。また、2019年には攻撃対象の8位だった製造業が2020年には2位と急上昇し、攻撃者の新たなターゲットとなっている。

 この他にも、Linuxマルウェアの増加、Emotet(エモテット)の再流行など、効果的なセキュリティ対策を立てるうえで、ぜひ知っておきたいデータが報告されている。いずれも、企業のセキュリティ担当者なら、今後の対策を考えるうえで把握しておきたい情報ばかりだ。

この記事の続き >>
・ランサムウェア攻撃の増加、Linuxを標的としたマルウェアの急増
・製造業は狙われやすい? 攻撃者は業界に合わせて攻撃手法を変える
・2021年に実施すべきセキュリティ対策のポイント

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