【事例】SCSKが「100TB超え」のファイルサーバ移行に選んだ最適解とは?
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100TB以上のデータで性能が限界に
SCSKは、さまざまな業界に顧客を抱え、これまで約8000社のシステム導入から運用までワンストップで支えた実績を持つシステムインテグレーターだ。だが、同社 ものづくり革新推進センター コーポレートシステム部 副部長の加曽利 浩司氏は社内のIT環境について次のような課題を示す。「当社のファイルサーバは老朽化が進んでおり早期に対応が必要でした。しかしながら、単純にオンランストレージに移行してしまえば大幅なランニングコストがかかってしまいます。一方でオンプレミスでは性能拡張の柔軟性がなく、定期的なハードウェア更新に縛られることがあります。こうしたジレンマを解消したいと考えていました」
さらに加曽利氏はこう続ける。
「ファイルサーバのデータは年々肥大化し、容量が100TB(テラバイト)以上にも上りました。膨大なデータがディスクを圧迫することで性能にも影響を及ぼし、社員からアクセスが遅いと不満の声が上がっていました。そのため、夜間の定期的なサーバ再起動やチューニングなどで対応していたのです」
ファイルサーバのストレージとして利用していた製品はすでに販売を終了していたため、後継機の提供や保守契約の延長が不可能であった。新たな製品を検討しようにも、膨大なデータの保管に耐え得るオンプレミスのファイルサーバは相応の費用が発生する。
SCSKがこれらの課題を解決するために立てた対策とは、どのようなものだったのか。
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